整形外科医 瀬本喜啓のWebページ
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側弯症
|側弯症とは|側弯症の治療(手術以外)側弯症の学校検診と自分でチェック側弯症の手術よくあるご質問| 

側弯症は、早期に発見し適切に治療すれば手術にいたることが少ない病気です。
しかし、不幸にして進行する場合またはすでに進行してしまった場合は、手術を受けることもためらってはいけないと思います。
この判断は、同じ整形外科医でも、側弯症を専門に治療している医師と、そうでない医師とで異なることもあり、患者さんは悩まれることになります。
そのような時、このWebページが少しでも皆様のご参考になれば幸いです。

側弯症とは
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側弯症の診断と治療には専門的な知識と経験が必要です。放置しておいてもよいのか、保存的治療(手術以外の治療)が必要なのか、手術をしたほうが良いのか等十分な診察と検査を行う必要があります。これには、身体診察、X線検査、CT検査、MRI検査、超音波検査、血液検査などの必要な検査を行ったうえで診断します。

側弯症の治療の第1歩は診断です。X線を見て、背骨が曲がっているからすぐ側弯症という名前をつけて体操や治療を始めるという場合がありますが、しっかりとした診断ができてから治療を開始するべきです。背骨が横方向(側方)に曲がる脊柱側弯症は、主として成長期の子どもと、中年以降におこってくるものとがあります。

一口に側弯症といっても、その病気の原因は100種類以上あります。
まず大切なことは側弯症の原因を調べることです。これは、ほかの病気でも同じですが、腹痛といっても、便秘が原因の腹痛から癌によるものまでその原因はさまざまです。もちろん治療法も異なります。同じように、側弯症というのは背骨が曲がっているということで、その原因を調べる必要があります。

頭の先からつま先まで診察して体の状況を調べ、知覚検査や色々な反射などの神経の検査を行い、X線・MRIなどの補助検査を行ったあと、現在考えられる診断をつけなくてはなりません。

放置すると進行するものがありますので、注意が必要です。正確な診断と適切な治療を受けられることをお勧めします。

もし現在治療中の患者さんで、自分の側弯症の診断名がわからない方は、かかりつけの医者に診断名をたずねてください。民間療法を受けている方も同じです。是非、自分の側弯症はなんと言う側弯症であるかたずねてください。

側弯症はまず診断が大切!

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側弯症の治療(手術以外の方法)
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側弯症の治療法は、患者さんの希望だけで決定するものではありません。医師と患者さんとご家族の方などと十分な治療計画を立てた後に行うものです。
1)側弯症の運動療法(体操など)
体操は装具治療によって弱った筋肉を鍛えるために必要です。しかし、体操をすることによって側弯症が改善したり、または進行が予防されたという医学的な証拠はありません。

また、カイロや整体などの徒手矯正法は、数千年にわたってさまざまな方法が試みられていますが、残念ながら側弯症の治療に成功したという医学的な証拠はありません。

私は、側弯症の運動療法を以下のような理由で行うことがあります。

  1. 装具を長期間つけると、体の筋力低下をきたします。そのため装具を徐々にはずしていくときに筋力強化を行います。
  2. 体が硬い場合、弯曲の凹側のストレッチを行います。
  3. ご家族や本人が今できることをすべてしたいと希望するときも体操を行います。
2)装具療法

私が現在もっともよく用いる装具(コルセット)は、瀬本永野式夜間装具(SNNB)です。
この装具については、以下のページに詳しく書きましたので、そちらをご覧ください。

●瀬本永野式夜間装具のページへ >>

このほかにも、患者さんによっていろいろな装具を処方しています。

A. 大阪医科大学式側弯矯正装具(OMC装具)

この装具は、昼間と夜間(23時間)装着する装具で、学校にも着けていく必要があります。
この装具は服を着ると目立たず、簡単な運動(軽く走ったり、遊び程度にテニスをすることなど)が可能です。
私が作っている装具は、必ず私自身が装具の善し悪しを判定しています。装具を作っている業者にまかせっきりにはしません。
必ずできあがった装具をチェックすることが、側弯症の専門医としての大事な仕事であると考えています。
側弯症の装具は、十分な経験のある義肢装具士と一緒に作る必要があります。
つけるとぴったりだからよい装具とは限りません。弯曲どおりに装具を作っても、まったく矯正できない装具はつける意味がありません。
私は今までに1万例以上のOMC装具を作りましたが、いまだに試行錯誤を繰り返しています。側弯症の装具というのはそれほど難しいものなのです。

OMC装具 装具前 装具装着時 治療終了時

腰椎だけ曲がっている側弯症には、いわゆるボストン型装具を使用しています。これは、OMC装具の金属の支えを取った形をしています。

ボストン型装具

B. UWEB(ユーウエッブ)

時には、私が開発した身体の片側だけプラスチックの支えをもち、ゴムの力で弯曲を矯正するUWEB(ユーウエッブ)という装具を作ることもあります。
通常、OMC装具は25度を超える場合に作ることが多いのですが、このユーウエッブは15度から25度くらいのさらに軽度の側弯症の患者さんに対して作ります。
何回か経過を見ていて、25度には達していないけれど、確実に進行している(5度以上曲がりが強くなっている。例えばはじめは15度だったが今回は23度になったなど)場合に、本人と両親に相談してつける場合があります。
大変軽くつけやすい装具ですが、ゴムによる矯正ですので矯正力には限界があり、25度を超える側弯症には効果が期待できません。

UWEB

C. デュアルジャケット

そのほかに、麻痺製側弯症(脳性まひや筋肉、神経の病気に伴う側弯症)に対しては、デュアルジャケットという装具を使用します。
この装具は二重構造になっていて、内側は柔らかいプラスチックで身体を包み、外側に身体を支える硬いプラスチックをあわせたものです。
外側の硬いプラスチックを最小限にし、麻痺のある患者さんに優しい装具です。

D. ジャケット型TLSO

手術後や5歳以下の子供には身体をプラスチックで包むジャケット型TLSO(図TLSO)も使用しています。

デュアルジャケット/TLSO
側弯装具には、有名なミルウォーキー装具があります。弯曲の矯正効果は大変優れているのですが、首の部の金属の輪が目立ち、思春期の子供には受け入れられにくく、どうしてもこの装具でなければ治療ができない場合以外は作っていません。

装具を着ける時間や診察の回数など、詳しいことは[よくあるご質問]をご覧ください。
(このページの説明と一部重複しています)

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3)ギプス療法
装具で十分な矯正が得られないとき、約1か月から2か月の間、より矯正力の強いギプスをまいて矯正する方法があります。
ギプスだけで治療することはなく、ギプスを取った後は装具をします。
4)コトレル牽引法
首と腰にベルトをして、自分の力で背骨を伸ばす方法です。
他にも多くの牽引法がありますが、これらの方法は装具の補充療法として、また手術前の準備として行うものです。
ギプス コトレル牽引法
側弯症は「そくわんしょう」と読みます。
「側彎症」と書くのが正式な書き方ですが、難しい漢字なので、現在は側弯症と書くようになりました。
よくホームページなどで「側湾症」と書いてあることがありますが、「弯」という字に「さんずいへん」のついた「湾」とは意味が異なります。
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